2023.03.29マーケット
利上げ期待後退によるドル売りが主導
ドル円は、ややドル売り円買いの流れが続いている。リスク警戒の動きが後退し、資源国・新興国通貨などの買いが入る展開となっているが、ドル円は上値が重い傾向にある。リスク警戒の円買いではなく、利上げ期待後退によるドル売りが主導してドル円の上値を抑えているとみられる。
ただし、130円を一気に割り込んで下を試すほどの勢いには欠けている。今後は次の方向性を探りながらの展開が予想される。金融不安についての懸念は依然としてあるものの、かなり後退している。ただし、利上げ期待はかなり小さくなっており、今月のFOMCで利上げが打ち止めとなる可能性がある。あるいは、次回での0.25%利上げのみで、7月以降は利下げに転じるとの見方もある。こうした金融政策の見通し変化がドル売りにつながっているようだ。
ドル円は、131円を挟んでの動きが中心となっており、リスクはやや下向きにある。
利上げ期待が継続しているユーロに対しては買いが入っており、今月の会合での利上げ打ち止めが多数派となっていたが、会合で追加利上げが示唆され見通しが上方修正された英ポンドに対する買いが強まると、ドル円でもドル売りが広がる可能性がある。
取引銘柄 | BID | ASK |
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USD/JPY | 131.282 | 131.29 |
EUR/USD | 1.0845 | 1.08457 |
EUR/JPY | 142.377 | 142.394 |
GBP/JPY | 161.948 | 161.976 |
AUD/JPY | 88.073 | 88.095 |
2023.03.29 00:21:18GMT |