2023.02.08マーケット
米ニューヨーク連銀総裁の発言に注視
日本時間午後11時15分にウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁のインタビューが行われる。ウィリアムズ総裁は1月に「インフレ率は依然として高く、需給不均衡が続く兆候があるため、インフレ率を持続的に2%の目標まで低下させるために金融政策でまだやるべきことがあるのは明らかだ」、「インフレ率を押し下げるには成長率がトレンドを下回る期間と労働市場のある程度の軟化が必要になるだろう」と述べていた。前週末に1月の米雇用統計が発表され、失業率は予想外の低下、非農業部門雇用者数は予想を大きく上回る伸びとなり、米労働市場は非常に力強い。ウィリアムズ総裁が1月にインフレを押し下げるのに必要と指摘していた「労働市場のある程度の軟化」には程遠い状況にあり、同総裁が今回の利上げ局面におけるターミナルレート(政策金利の最終到達点)の上振れや利上げ局面の長期化に言及するようであれば、ドルが買われる可能性がある。